鎌倉時代 来国光 本阿弥光温折紙 日刀保国立博物館特別貴重刀剣
鎌倉時代の名刀 最上作 山城来国光 本阿弥光温折紙 日刀保国立博物館特別貴重刀剣
コレクター遺族からの依頼品です。遺品整理という事でお預かりしました。
来国光は来国俊の子と伝えられていて、鎌倉時代後期から南北朝時代前期にかけて山城で活躍した刀工です。
彼は作域が広い事で知られていますが、本刀は来派が最も得意とした直刃を焼いています。地鉄は良く鍛えられていて
地沸がつき、刃には働きが豊富に現れて明るく冴えています。
本阿弥家十一代目当主である光温の折紙が付いています。
光温によって発行された折紙は信用が厚く現代でも珍重されており、折紙があれば無銘であっても在銘と同様の価値を持つと評されています。
特別貴重刀剣認定書に「伝来国光」とあります。この刀には古い折紙が付いていますので、伝来の意味を込めて伝が付くとの事です。
この場合は伝が付かない極めよりもずっと格上との事です。まさに名刀の証拠と言えます。また日刀保が国立博物館内にあった時の
審査は非常に厳しく、現在の重要刀剣審査に匹敵すると聞いております。なお特別貴重認定書は協会に確認済です。
種別/刀
長さ/69.1cm
反り/1.1㎝
目くぎ穴/3個
銘文/無銘
元幅/28.6mm
元重/6.7mm
先幅/21mm
先重ね/5.3mm