ギブソンL-00[30年代中期、究極のプリウォーサウンド]
私も60歳が見えてきて身体共に無理が利かなくなってきましたので、所有してるギターもそろそろ次の世代の方々に託そうかなあと思い出品する事に致しました。今回はギブソンL-00です。製造年度は1935~6年と思われます。ヴィンテージプリオーギターです。サドルはヴィンテージボーンに換えてあり、レアアースのピックアップをエンドピンジャック加工をして取り付けて有ります。フレットは近年リフレットをおこなっております。それ以外は塗装、ナット、ペグはオリジナルのままです。ネックは見事な迄に真っ直ぐで、ネックの仕込み角度も理想的で弦高は1弦で1. 8ミリ12弦で2. 3ミリでしかもサドル高もまだまだ余裕は充分です。トップは経年により多少膨らんではおりますがそれでもこのネック状態と弦高は特筆ものだと自負しております。ペグも不具合は有りませんしロッドもまだ余裕は有ります。しかしロッドは回す必要は今後も無いと言える位にネックは全くびくともせん。ボディー周りのバインディングはトップ面だけでバックとサイドのエッジは施しが無いたいぷになります。ボディー全体に無数のウェザーチェックとピックスクラッチ、擦り傷、等御座いますが、経年を考えれば塗装にも艶が有りまずまずの状態だと思います。トップ面ボトムの両サイドにはヘアラインクラックかと思われるラインが有りますが。中から写真診断して頂きました結果、裏側にはクラック筋は無く裏まで達してないとの事でした。念の為にいちおう裏側にはパッチを貼り付けて頂きましたので心配は無いかと思われます。然程目立ちませんし、サウンドにも全く影響は無いかと思われます。この機種のネックは太いモノはメチャクチャ太いのですが本器は然程太さは感じないと思います。さて肝心なサウンド面ですが、フィンガー、リードでは全く想定外のサウンドに驚かれると思います。ギターの音色と言うより、むしろクラックオーケストラの弦楽器並みの域ではないでしょうか?経年により雑味は取れ凛とした繊細なサウンドだけが飛び出して来ます。弾き手よりもむしろ周りで聴いてる方々が実感できるのではないでしょうか?それほど他に類を見ない唯一無二のサウンドに周りの方々は驚嘆の声を惜しまないでしょう。それプラス驚異の遠達性にも驚かれると思います。ギターの場合弾いてる本人は激鳴りのつもりでいても、周りにはそれほどでも無く聴こえるものですが、それはサウンドホールから出た音が直ぐに失速したり拡散してしまう為で、反面遠達性の有るギターはボリームパワーは然程感じなくても、音が一本にまとまり、キーンと伸びて行きます。ヴァイオリン等を想い浮かべて頂ければ判ると思いますがとにかく音がキーンと伸びて行きます。私のスタイルはパーカッシブルにハードストロークですが、この機種はサドル上で弦間隔が6センチと広めになっておりその分鋭いストロークが要求されると思います。主観ですがスローなストロークだと弦間隔が広めの分単音が目立ち綺麗な和音になりづらいかも知れません。私はそんなの関係無くガンガンに弾いてました。綺麗な部類にはなりますが、80年経ったギターですので私では気付かない不具合が有るかも知れませんがノークレームノーリターンでお願い致します。ジャストのハードケースを入手する事が出来ず、ちょっとキツメですがしっかりしたギグケースに入れギター用の段ボールに入れてのヤマト着払い発送になります。