☆特別貴重刀剣 肥前国住近江大掾藤原忠広 刻鞘打刀拵入二尺二寸
日本美術刀剣保存協会 特別貴重刀剣 新刀最上作 刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広 法量 説明 長さ
反り
元幅
先幅
元重
鎬厚
先重
鋒長
茎長
重量 66.7cm (二尺二寸)
1.7㎝
3.1㎝
2.0cm
0.70cm
0.72cm
0.52cm
3.7cm
19.7cm
723g 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや深く、中鋒やや延びる。鍛は、小板目肌流れごころに肌よく約み、地沸つく。刃文は、中直刃匂口締りごころに、小足頻りに入り、小沸つく。帽子は、乱れ込んで尖りごころに返る。茎は、生ぶ、先入山形、鑢目切、目釘孔一。ハバキは、金色絵一重。
近江大掾忠廣は、橋本平作郎といい、初代忠吉の子として生まれ、寛永九年(1632年)父没後に忠廣を襲名している。寛永十八年(1641年)に近江大掾を受領、元禄六年(1693年)に八十歳で没するまでの五十年以上の長きに渡って作刀を続けている。その為、寛永、寛文、元禄期とそれぞれの時代に応じた体配をした数多くの作品を残しているが、新刀の刀工中、初代忠吉に次ぎ、2番目に多く重要刀剣に指定されており、如何に名刀が多いかが分かる。この刀は、やや反りがつく元禄頃の姿で、小板目肌流れごころに約み、地沸微塵につく所謂小糠肌となり、鉄冴え渡り、中直刃に小足頻りに入り、頗る健全である。指表帽子に錆の跡状のものがありますが、部分研ぎで修繕可能です。