☆大慶直胤 花押 弘化二年八月 南北朝長船兼光写し 寸延傑作刀
寸延短刀 銘 大慶直胤 花押
弘化二年八月 法量 説明 長さ
反り
元幅
元重ね
茎長さ
重量 32.0cm(一尺六分）
0.3
3.0㎝
0.77cm
10.0cm
278g 平造、庵棟、僅かに反る。鍛は、小板目肌つみ、地沸厚くつき、鉄冴える。刃紋は、互の目丁子に、足長く入り、湯走りかかり、沸よくつき、匂口明るい。帽子は、乱れ込んで小丸、やや深く返り、沸深くつく。茎は、生ぶ、先栗尻、鑢目筋違化粧、目釘孔一。ハバキは、銀着一重。
直胤は、名を荘司箕兵衛といい、安永七年羽州山形で生まれ、水心子正秀門となり、後大慶と号し江戸日本橋にて鍛刀、文政5(1822)年ごろ筑前大掾を受領、嘉永元(1848)年に美濃介に転じ、安政四年、七十九歳で没している。師正秀の復古刀論をよく実践し、備前伝・相州伝を得意とした。この刀は、南北朝時代の体配に、小板目肌約み、地鉄冴え、備前伝の典型作で、互の目に逆がかった刃・丁子刃・尖りごころの刃など交じり、長船兼光を狙ったものと思われる。
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