薩摩刀最上作 主水正藤原正清 若銘『 清盈 』 保存鑑定書付


薩摩刀最上作 主水正藤原正清 若銘『 清盈 』 保存鑑定書付



xayepx・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・  
薩摩を代表する刀工、主水正藤原正清
藩命により薩摩藩工丸田惣左衛門正房に鍛刀の技を学び、初め『 吉景 』と銘を切りのちに『 清盈 』と銘し作刀しまして、さらに正清と改めました。
享保六年正月に幕命により八代将軍吉宗公に召され江戸浜御殿にて吉宗公の佩刀を鍛ます。その技を認められ幕府から『 一葉葵紋 』を茎に切る事を許され、さらにその帰途将軍家の斡旋により享保六年七月十三日に朝廷より主水正に任ぜられました。
当時の厳しい身分制度で将軍家の家紋である葵紋を一葉といえども使用を許されると言うのは計り知れないほどの栄誉だったと言えます。
同じく一葉葵紋を許された同国の『 一平安代 』と共に薩摩刀の双璧として今日まで知られる刀工となっております。
本刀はその主水正藤原正清が正清と銘を切る前に使用していたとても珍しい『 清盈 』時代の刀になります。
六十一歳という当時としては長生きと言える年まで生き、また弟子の正近、正盛らによる代作もある為『 主水正藤原正清 』銘として残っている刀は比較的沢山ありますが若銘の『 清盈 』銘は非常に数が少なく、希少中の希少刀と言えます。
作風は一見して分かる薩摩刀の見本といった造りをしています。小板目肌が詰んで少し流れており所々杢目の様にもなっています。全体的に地沸が良く付いております。正清時代の作風と比べるますと沸は大人しく上品でパッと見は相州の上工の作にも見えますが、地肌の中に薩摩刀一番の特徴でもある芋の蔓と呼ばれる金筋様があって薩摩の作とすぐにわかります。
身幅、重ね共に健全で殆ど研ぎ減っていません、ハバキが島津十字になっているので島津家にゆかりのある刀かもしれません。
種別: わきざし
長さ: 42.2cm
反り: 0.6cm
目くぎ穴: 1個
元幅 : 2.85cm
先幅 : 2.00cm
元重 : 0.7cm
先重 : 0.45cm
ハバキ : 銀一重ハバキ(島津十字)
登録証銘文 表 薩州住清盈


薩摩刀最上作 主水正藤原正清 若銘『 清盈 』 保存鑑定書付