☆特別保存刀剣 肥前国住藤原忠広 初代忠吉献上銘 二尺二寸七分
日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣新刀最上作 初代武蔵大掾忠広 鍋島家献上刀刀 銘 肥前国住藤原忠広 法量 説明 長さ
反り
元幅
先幅
元重
鎬厚
先重
鋒長
茎長
重量68.7cm (二尺二寸七分)
1.6㎝
3.2㎝
2.1cm
0.65cm
0.70cm
0.43cm
3.5cm
22.4cm
812g鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや深く、中鋒やや延びる。鍛は、小板目肌つみ、地沸厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。刃紋は、互の目に、丁子・耳形の刃交じり、大乱れ華やかに、飛焼きかかり、足・葉よく入り、沸深くよくつき、砂流しかかり、匂深く、匂口明るくよく冴える。帽子は、のたれ込んで小丸、先掃きかけて、深く返る。茎は、磨上、先切、鑢目切、目釘孔三。ハバキは、金着一重。
初代忠吉は、新刀期を代表する刀工で、名を橋本新左衛門と称した。彼は肥前鍋島藩の抱え工で、慶長元年藩命により京の埋忠明寿の門に入り、同三年帰国、佐賀城下に住して藩の庇護のもと大いに栄えた。寛永元年に、武蔵大掾を受領、忠吉の名を土佐守に譲り、自らは忠広と改めている。寛永九年没。この刀は、武蔵大掾受領後の忠広銘であるが、武蔵大掾を冠していない献上銘となる。これは、鍋島家では、任官銘を不要として献上刀には切らせなかったことによる。身幅広く、反りの深い堂々とした姿で、小板目肌に、地沸厚くつき、地景細かく入る美しい地鉄に、華やかな互の目丁子を焼き、地刃共に冴え渡り、出来が殊に優れ、且つ頗る健全である。