☆特別貴重刀剣 九州同田貫上野介政貞 二尺二寸八分


☆特別貴重刀剣 九州同田貫上野介政貞 二尺二寸八分



美術日本刀保存審査会 特別貴重刀剣 刀 銘 九州同田貫上野介政貞 法量  説明  長さ
反り
元幅
先幅
元重
鎬厚
先重
鋒長
茎長
重量 69.0cm (二尺二寸八分)
1.0㎝
3.2㎝
2.2cm
0.69cm
0.75cm
0.48cm
3.8cm
23.2cm
772g 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、中鋒やや延びる。鍛は、小板目肌に、板目肌交り、地沸厚くつく。刃紋は、直刃調に、僅かに互の目交じり、丁子刃を交え、足・葉頻りにかかり、小沸深くよくつき、匂口締りごころに明るい。帽子は、直に小丸。茎は、生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下、目釘孔一。ハバキは、金着二重。
同田貫派は肥後国延寿の末流といい、その祖上野介正国は、天正一六年以降、加藤清正のお抱工となっている。加藤家改易後、新たに入城した細川家は、豊後鍛冶を重用した為に同田貫派は一時衰退するが、その後新々刀期まで繁栄し、その切れ味をもって人気を博した。この刀は、江戸初期慶長頃の作で、つんだ板目肌に、足・葉よく入る明るく冴えた丁子刃交る中直刃を焼き、実用刀として知られる同田貫の中において頗る出来がよい。


☆特別貴重刀剣 九州同田貫上野介政貞 二尺二寸八分