¥真作保証¥小野末8号薔薇☆名鑑800万☆納得名画文部大臣賞
◆純白の薔薇が、幻想的なダークブルーを背景に可憐な命を輝かせています。澄んだ空気を連想させる鮮やかな花弁は清廉な空気を運び、静寂の空間の中で、花の息吹までが聞こえてくるかのようです。本作は、抽象画に転じた後、再び具象画に戻った小野末の晩年に制作された一枚と思われます。デフォルメや単純化が進んだ全体の構成には抽象性が感じられ、既成の概念に捕らわれず自由な発想を基に描かれていることが分かります。自ら光を放っているが如く発色の良い花弁は、部分的に絵の具が厚く盛り上げられ、立体感のある絵肌が作り出され、それぞれが霊妙な美的センスで飾られています。この耽美な風趣には、画家の人生観を反映させた心の深淵が感じられ、深い感動を与えてくれます。◆美術名鑑物故洋画家では1号あたり100万円という評価を得ています。8号サイズなので800万円となります。小野末 「ばら」 P8号 額サイズ67×55cm キャンバスに油彩 右下にサイン 裏にタイトル・サイン 作品コンディション概ね良好堅牢な絵肌と象徴的な画風で寺院や静物など描き人気を博した小野末。1910年(明治43年)新潟県出身の画伯は、’33年新潟師範学校を卒業し、翌年上京して安井曽太郎に師事しました。’38年の一水会展で初入選を果し、以降は同展に出品を続け入選を重ね、’43年一水会賞を受賞し、’46年一水会会員に推挙されました。その後も同会で活躍し、’52年委員に就任、’55年には3年間ヨーロッパへ留学し、’58年エジプト、ギリシア、メキシコなどを訪問して帰国しました。’57年安井賞展運営委員会評議員となり、’59年国際具象派協会の設立に参加、’63年には作品が宮内庁と厚生省に買い上げられるまでに高い評価をされました。晩年は、’78年東京セントラル美術館と梅田近代美術館で回顧展が開かれ、’81年東京と大阪の高島屋で個展を開催、’82年には『砂漠の歌』で芸術選奨文部大臣賞の栄誉に輝きました。作品は、新潟県立近代美術館、富山県立近代美術館、北九州市立美術館などに所蔵されています。1910年 新潟県出身
1933年 新潟師範学校卒業
1934年 安井曽太郎に師事
1938年 一水会展初入選
1943年 一水会展一水会賞受賞
1946年 一水会会員に推挙
1948年 一水会展優賞受賞
1949年 一燈園新人賞受賞
1950年 アトリエ新人賞受賞
1952年 一水会委員に就任
1955年 ヨーロッパ留学(~58年)
エジプト、ギリシア、メキシコ、東南アジアを旅行
1957年 安井賞展運営委員会評議員に推挙
1959年 東京大学講師に就任
国際具象派協会設立
1963年 宮内庁と厚生省が作品買上げ
1972年 一水会退会
ヨーロッパ遊学
1978年 回顧展開催(東京セントラル美術館、梅田近代美術館)
1981年 個展開催(東京・大阪高島屋)