甲種特別貴重刀剣『備前国住与三左衛門尉祐定 天文年期』小太刀
甲種特別貴重刀剣
備前国住長船与三左衛門尉祐定
天文九年二月吉日
※与三左衛門尉祐定(初代)
与三左衛門尉は、彦兵衛尉祐定の子で、
末備前祐定一門には俗名を冠する刀工が
多数おり、繁栄致しましたが、
その中でも与三左衛門尉は、最上工で
知られた名工であり、本作の天文九年は
初代与三左衛門尉の死の数年前、
晩年74歳の時の作であり、
備前長船の貴重な遺産であります。
※本作は、板目肌に杢交じり よく練れ、
地金もすこぶる良く、鍛えられた肌に、
地沸つき、地景織りなし、表裏に樋が
彫られております。刃紋は祐定がも
得意とする互の目丁子乱れ刃を焼き、
小沸つき、小足、葉入り、砂流し 金線
かかり、匂い口明るく、刃に動きがあり
丁子刃、尖り刃、互の目、湾れなど